■「適塩」でいくために
山形市保健所 副所長 加藤裕一
総務省が実施している家計調査について、ご存じでしょうか?昨年度、山形市はラーメン消費額が見事日本一に返り咲きました。その順位の基になっているものが家計調査です。山形市民のラーメン愛は、ラーメン消費額日本一にとどまらず、中華麺やカップ麺の消費額も堂々の第2位という結果に表れています。
一方、野菜に関係する項目では、サトイモが全国第1位であるものの、残念なことに主だった野菜は上位にありません(ちなみに、こんにゃくも日本一ですので、この結果は、芋煮の影響といえます)。
令和4年度の山形市の一日食塩摂取量は、女性9.2グラム、男性10.2グラムです。これは全国平均、山形県平均より低い値です。健闘はしていますが、国の目標値は、女性6.5グラム、男性7.5グラムなので、まだ遠く及びません。一日の食塩摂取は、その70%が、塩、醤油、みそ等の調味料からの摂取であることが知られています。山形市は、家計調査でなんと塩、醤油、みその購入数量が日本一です。塩分に恵まれた環境にある山形市民が日常生活の中でどのように塩分と上手く付き合っていけば良いのか、言い換えれば適塩でいくにはどうしたら良いのか?
普段の食事に野菜を加えて塩分排出を促す方法が知られています。理想的な野菜の摂取量は1食当たり60グラムといわれています。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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